NPO法人三浦半島生物多様性保全

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鳥プロinキチジ谷戸!

今日はつちのこの会のみなさんとキチジで鳥プロをしました!
鳥プロとは、命のつながりを考えるプログラムとして、つちのこの会が長く行っているイベントであり、
最も大切にしたいプログラムの一つです。
今回は日中だけの活動でしたが、大勢の子どもたちとスタッフの大人たちに集まってもらえました。

サバイバルの技能は、人々の暮らしが豊になるほど劣化していくものです。
野山の中での活動は、いかにケガや病気や飢餓に苦しむことなく、健康を維持しながら楽しむのが大前提となります。
それだけでなく、今後もし天変地異に遭ったとき、より豊に生き残る能力を備えておきたいところです。
かつて阪神淡路大震災では、つちのこのキャンプでもやっていたような牛乳パックホットドックを作れたおかげで暖かい食事にありつけたという話を、かつて聞いたことがあります。

まずは、(冷たい、単調な食事ではなく)良い食事を確保することが大事です。
三浦半島は、幸い磯や谷戸などたくさんの自然の恵みがある地域です。

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いつもは磯での活動ですが、今回は谷戸でチャレンジしました。ちょうど山菜が芽吹く時期です。
トリカブトやキツネノボタンなどの毒草を見分けながら、セリ、フキ、タネツケバナ、ツクシなど、食べられる植物をみんなで採集しました。
ヤギに与えている子もいましたが、それはおいしいお肉を作る長期的な計画(!?)でしょうか。
夢中で採集していると、かまど付近では持ち込んだ食材をいたずらなカラスが散らかしていました。
これも、野外で動物たちと上手に付き合わなければならない良い教訓です。
家では人間の食材を食い荒らすのはゴキブリとアリくらいで、食われる量としては大したことはありません。
野外では、がっつり持っていかれます。(笑)

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野草汁を食べながらのお弁当は格別でした。
お弁当が終わるとすぐに晩ご飯の支度にかかりました。
協力してくれたのは白色レグホン(たぶん)の2羽。
植物でも魚でもそうなのですが、肉を食べるということは必ずその命を殺すということです。
ベジタリアンであれインスタント食品しか食べないひとであれ、かならず別の命を絶って自分の命をつないでいるのです。
ほとんどのニワトリは、工場でラインに乗りながら殺され、精肉されていますが、原理は同じです。

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まず殺して、血を抜いて、羽毛を取って、解体します。
子どもたちの前で説明しながら絞めて解剖して、竹で炊いたご飯とあわせてカレーを作りました。
最初は戸惑っていた子もいましたが、最終的にみんなの感想は「美味しかった」。

その命を使って美味しい物を食べて健康でいさせていただくので、「いただきます」ですね。
このニワトリも、直前まで餌のトウモロコシをお腹いっぱい食べていたし、明日産むための卵を抱えていたし、癌に犯されていたり、とにかく個々の生活があったわけです。命のつながり、感じてもらえたかな?

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今回振り返ってみると、10時の到着から6時の解散まで、ずっと食材集めか料理か食事をして過ごしていました。
普段は多くの時間を学校や会社で過ごしますが、野外で生きると食中心の時間の使い方になっていることに気づきます。
そして、こういうプログラムがないと鶏をさばいたり野草を食べたりすることもなかったのではないでしょうか。
自分で食材を確保できるかどうかは、その後の生活があるかないかに直結します。
もう一度原始人に立ち返って、自分の力で食事を豊にし、そのうえで生活を豊かにすることを考えてみましょう。


「かわいそう!でもおいしかった」
これでいいのです(天)
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by mdcn-miura | 2013-03-20 18:49 | 自然観察会・エコツアー